台湾の良心
張先生、22年前に授業の中での私と張先生との対話を覚えていらっしゃいますか?
「広島の良心といえば、岡本三夫先生、小林文男先生という非広島出身の二人の平和学者を挙げられると思います。では、台湾の良心と言えるのは誰でしょうか?例えば、李某……等の人物は、どうでしょうか?」との私の問い。
張先生、これに答えて曰く、「……良心、実は、各個人の心の中にある……。」
確かに、その通りです。張先生の答えは、個人崇拝を否定した模範解答です。私は、当時、台湾の人々が民主を追い求めた苦難の歴史を確かにまだそれほど知りませんでした。私は、今、張先生の模範解答の後ろに、次の一言を加えたいです。「良心というものは、おっしゃる通りです。しかし、それでも、民主、言論の自由等の普遍的価値の獲得に功績のあった嘗ての政治犯達を特に記念したいのです。」と。
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